トワイライト・ガーデン

このブログではジャンルを定めず色々な事に触れていこうと思っています。私自身周囲に流されやすい性格のために、色々な分野に中途半端に手を出しているので…。

二日酔いにならなくてよかった…。

黄色い目の魚 (新潮文庫)黄色い目の魚 (新潮文庫)
(2005/10)
佐藤 多佳子

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昨日は久しぶりにバイト先の飲み会へ行ってきました。
いつもはそういった集まりに参加しない親しい友人が来たためか、珍しくずいぶん飲んでしまいました。とはいってももともと酒に強くないので、周りに比べれば少ないほうなのですが、今日はずいぶん寝過ごしてしまいました(笑)
今日学校が無くてよかった…。

さて、今日は来月ドラマが放映される「一瞬の風になれ」の著者、佐藤多佳子さんの長編青春小説「黄色い目の魚」をご紹介します。

私がこの本を手に取った1番の理由は、タイトルです。この奇妙なタイトルが目に付き、思わず手にとってしまいました。

海辺の高校で、同級生として二人は出会う。周囲と溶け合わずイラストレーターの叔父だけに心を許している村田みのり。絵を描くのが好きな木島悟は、美術の授業でデッサンして以来、気がつくとみのりの表情を追っている。友情でもなく恋愛でもない、名づけようのない強く真直ぐな想いが、二人の間に生まれて…。(文庫本の裏表紙より)

ありきたりな話というわけでもないのですが、特に斬新さを感じる話でもありません。それでも読み始めてからすぐに引き込まれてしまいました。
主人公のみのりと悟は、特にお互いを意識することもなく日々を過ごしてきましたが、ひょんなことから互いに惹かれあっていきます。
しかしそこに恋愛感情はなく、なんとも説明の付かない二人の不思議な関係が始まります。

児童文学に関する賞をいくつか受賞した経歴を持っているためか、内容はとても分かりやすく読みやすい作品です。
それでいて思春期真っ只中の10代の少年少女の姿がリアルに描かれており、自然に物語りに入り込むことが出来ました。
「一瞬の風になれ」でもそうでしたが、10代の若者の姿、心理描写がとてもうまいので、今回の作品も主人公二人のもどかしい姿がはっきりと感じられ、とても切ない思いに駆られました。

最初は説明の付かない奇妙な関係から始まり、二人の感情が少しずつ変化していく瑞々しい青春小説を、是非お楽しみください。

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手が…。

セカンド・ショット (角川文庫)セカンド・ショット (角川文庫)
(2003/02)
川島 誠

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こんにちは。
今日はとにかく寒かったです。
バイト先で、ずっと屋外でレジを打っていたんですが、手が張り裂けそうでした。
お金を扱うのに手袋は使えないし、カイロを持ちながらやるわけにもいかないので、ただただ3時間耐えていました(苦笑)

さて、今日は久しぶりに小説をご紹介。
川島誠さん著の短編集「セカンド・ショット」です。
全9作の短編から成る作品ですが、私はそのなかの1作が忘れられません。
他の話もとてもよかったのですが、その1作には衝撃を受けました。

それは「電話がなっている」という話です。

電話がなっている。君からだ。だけど、僕は、受話器を取ることが出来ない。僕にはその資格がない。だって、僕は…。

この話は少年の初恋を描いた話、といって恐らく間違いは無いと思いますが、よくある恋愛小説や青春小説が持っている雰囲気とはまるで違います。この作品で描かれているのは、どうしようもない悲しみや、後悔、自責の念といった負の感情です。
それでいて読んでいると、作品に引き込まれてしまう、力のある作品だと私は思います。
話自体はとても短く、少し読み進めればすぐに全体像を掴むことができます。
そんなたかだか十数ページしかない作品ですが、私はその話の結末が見えた時、何とも言えない寒気を感じました。そして喪失感、とでも言いますか、不思議な気持ちになったのを覚えています。

全9作を合わせても、たいした量ではないので割と楽に読めると思います。ちょっとした物が読みたいと思ったときに適した作品だと思います。
今回取り上げた「電話がなっている」以外の作品も、青春物を中心に、どれも素晴らしい魅力を持っているので、興味があったら是非読んでみてください。

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朝に強いことは強いんですが…。

ぎぶそん (teens’best selections)ぎぶそん (teens’best selections)
(2005/05)
伊藤 たかみ

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まだ日の出前から電車に揺られてバイト先へと向かっている土佐伊まくらです。
今週から学校は授業調整期間になったため、人によっては登校の必要が無い人も。私もその一人で、今日は休みなんですが、ヒマなので引き受けたバイトの代わりの入時間が早くて、通常学校がある日の2時間近くも早起きしました。
軽く後悔中です(苦笑)
昨日も仕事で、その時に契約更新の面接をしました。上司からお前をやめさせるつもりはないから、と凄まれ半年分契約を更新しました。しかも今後は入時間が速まり、始発に乗らなければならないことも増えてきそう…。通勤に時間がかかるのが痛いですね。
まあなんだかんだやめるつもりも無いのでいいんですが、遅刻が増えたらどうしよう(笑)

さて、今日は久しぶりにみずみずしき青春小説をご紹介(笑)

伊藤たかみさんという方がこの間芥川賞を受賞されましたが、その方が2005年に出版した小説です。「ぎぶそん」という作品ですが、これまた良い作品です。

舞台は昭和63年頃。ちょうど平成へと移り変わる時期です。
中学生のガクは、ガンズ・アンド・ローゼスが大好きな少年。周囲の人間を巻き込みながら自らのバンドを結成します。問題児のかける、かけるを嫌っているマロ、唯一の女の子リリィ。微妙な人間関係から生じる中学生同士のいざこざや、もどかしい恋路など、ひとつひとつの事件は小さいのだけれど、彼等は常に全力でぶつかっていきます。そしてクライマックスとなる文化祭へと物語は進み、彼等は無事に初舞台を成功させることができるのだろうか…。

といった話しです。
とても軽い小説なので、中学生でも楽に読み進めることが出来ます。昭和63年頃ということですが、私は昭和61年生まれで、当時のことなど知らないも同然ですが、なんの違和感もなく読めました。
物語は中学生の生活を描いたもので、誰しも経験があると思いますが中学校生活など刺激が少ないものですから、話し自体は淡々と進みます。
次も次も、と夢中になるほどインパクトのある作品でもないのですが、じわじわと来るタイプの小説です。
小説からは中学生らしい躍動感がしっかりと感じられ、共感できる部分も多いのでついつい笑みが零れてしまったり…。
私は今は大分冷めてしまい、大学の文化祭=休日といった感じになってしまい、まだ一度も参加したことが無いのですが、中学生時代はそういった催し物というか、クラスや友人と一致団結して何かを作り上げていく、といったようなことが大好きな子供だったので、読みながら懐かしさが沸いてきました。

中学生はもちろん、大人でも十分楽しめますので是非是非どうぞ。

それよりも、6時半頃に打ち始めたはずなのに何ですかね、この時間のかかりようは。やはり文章を考えるのが遅い上に携帯を打つのが遅いとなると、ダメですね…(笑)

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頼みますよ、オバチャン

ICO  -霧の城-ICO -霧の城-
(2004/06/16)
宮部 みゆき

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今日は東京フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会の日でした。
どれも1800年代後半の曲だったので私の好みではないのですが、やはりオーケストラには癒されます…。
ただ演奏中に携帯が鳴ったのは残念…。私の斜め前のオバチャンが大慌てで鞄をガサゴソ。かなりやかましい音を立てながらなんとか携帯を切っていました(苦笑)
私の隣のサラリーマンがかなり大袈裟な舌打ちをしていました。それもどうかと思いましたが(笑)

さて、今日は久しぶりに小説を一本ご紹介。

私は宮部みゆきさんの大ファンです。推理小説からファンタジー、時代物まで色々と読ませていただいていますが、今日は少年少女が奮闘する私好みのファンタジー小説をご紹介します。
この間ブレイブストーリーが映画化されましたが、あの作品以外でも宮部さんはファンタジー冒険物を書かれています。その一つに「ICO-霧の城-」という作品があります。
これは宮部さんのオリジナルではなく、イコと呼ばれる少年が活躍する同タイトルのゲームの小説版です。
ゲーム好きでも知られる宮部さんが、このゲームに惹かれて書いたものらしいです。

ゲームは、BGMも無くホントに静かで、イコもほとんど喋らないんですが、小説はそれとは反対に、イコが喋りまくり、かなりせわしなく立ち回るので、ゲームのファンにはなかなか受け入れられないようです。
私もゲームをしてから読んだんですが、もともと青春小説が好きなせいか、全く気になりませんでした。

ストーリーは、頭に角の生えた少年イコがいけにえとして霧の城に連れていかれ、その城に捕らえられていた少女と一緒に逃走劇を繰り広げる話しです。

これはものすごい簡略化したあらすじで、実際にはもっと色々詰め込まれている大作です。ブレイブストーリーの単行本の一冊分といった感じです。

本筋はゲームと同じですが、こちらにはゲームでは描かれていないストーリーがたくさんあります。
例えば、ゲームではイコが城に連れて来られたところから始まります。しかし小説ではそこにたどり着くまでに、大分ページ数があります。
実のところゲームは、全くと言っていいほどバックグラウンドが明かされずに話しが進みます。
想像なのか取材をした上でなのかわかりませんが、宮部さんの作品では、持ち前の緻密な人間?関係とその他の細かな設定が活かされており、とても読みごたえのある作品に仕上がっています。

イコが、幼いながらも必死に、誰かもわからない、言葉も通じない少女と一緒に脱出を試みる姿にはぐっときます。読みながら応援したくなるほど健気に頑張るんですよ、彼は(笑)
頭を使って仕掛けを解きながら進み、時に襲ってくる影の怪物と闘い、最後はラスボスたる女王との一騎打ち。ホントにぼろぼろになりながらも再び生まれ育った村に帰るために、少女を城から解放するために健闘するイコの姿を、是非お楽しみください!

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「お茶」と「青春」

雨にもまけず粗茶一服雨にもまけず粗茶一服
(2004/07/15)
松村 栄子

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久しぶりに家中の掃除をしたら、誤って捨ててしまったと思っていた本がでてきました。それがこの松村栄子さんの「雨にもまけず粗茶一服」です。またもや青春小説ですが、この本も私にとっては非常に大切な1冊です。

この本を手に取ったきっかけは、あるサイトの紹介文を読んだことでした。「お茶」と青春とどう結びつくのか、それが気になってこの本を読みました。
主人公は弱小茶道家元の長男である高校生の遊馬。彼は「お茶」に縛られた生活に嫌気がさして家を飛び出します。そんな彼は、ひょんなことから京都に落ち着くことになります。しかしどういうわけか、一大決心をして家出をした彼が出会うのは「お茶」に縁のある人々ばかり。遊馬は家出先の京都でも「お茶」に縛られてしまうのです。
この小説の魅力は、なんと言っても主人公の脇を固める登場人物たちのユニークな個性です。誰も彼もほほえましくなってしまうキャラクター揃いで、中には知り合いにはなりたくないようなタイプも…。前にもどこかで書きましたが、私はこういった強烈なキャラクターが登場する小説が大好きです。もちろん主人公の遊馬も魅力的です。若さゆえの無茶な行動や、大人ぶってはいても年相応の恋心を抱えていたりする18歳の遊馬は、ついつい応援したくなってしまうようなキャラクターでした。
全体的なストーリーとしては、1人の若者の成長物語というありきたりなものなんですが、細かいところまで気の配られたとても完成度の高い作品だと思います。例えば遊馬は、見た目はどこぞの不良といったとても茶道家元の息子とは思えない成りですが、彼の行動の端々には小さい頃から仕込まれた厳格な躾のあとが垣間見れます。これらは作中でさりげなく表現されているのですが、こういった部分が作品にリアリティを持たせているような気がします。
私は茶道の知識はさっぱり持ち合わせていませんが、大分茶道に関して取材をされて下準備も十分したうえで書かれた作品のような感じがします。茶道をまったく知らない私のような読者でも十分作品にのめりこむことが出来るので、年齢制限なく誰でも楽しめると思います。昔はよく無茶をしたなぁ、と感じる人には特にオススメかもしれません(笑)

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Author:土佐伊まくら
どこにでもいる平凡な大学生です。

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